恐れずに撮影したい「逆光、どーん!」

  「逆光で顔が暗くなっちゃった!」 集合写真でよく聞かれる失敗談。

でも、逆光って人物の撮影に、とっても向いている環境なんですよ。特に女性の場合、柔らかい印象になるのでとても人気。ます。光の当たり方を理解するとカメラの腕はグッと向上します!

3つのポイント

❶基本のキ。逆光と順光

❷ポートレートは逆光が正義

❸思った通りの逆光撮影をするには

 

 

❶基本のキ。逆光と順光

逆光は「被写体の後ろから光が当たっている状態」ということは、みなさんご存じですよね。

ではその逆は?これ「順光」って言います。

被写体の正面に光が当たっている状態なので、順光で撮影した写真は、色や形をはっきり描写できます。

一方、「逆光」は、被写体に直接、光が当たらないので写真に「影」ができず、やわらかい写真を撮影することができます。

 

逆光

 

順光

 

 

❷ポートレートは逆光が正義

順光撮影の場合、髪の毛や鼻、頬に影ができてしまっていますよね。何より、モデルさんが眩しそう(笑)で申し訳ないです。

一方、逆光撮影は、背景と人物に明暗の差(コントラスト)がはっきりと出て、立体感を感じられます。比べてみると、順光撮影は、背景と人が一部、一体化してしまっていますよね。

 順光撮影

 逆光撮影

 

人物撮影であれば髪の毛にもご注目。すごく艶が出ています。

 

もっと髪の毛をキラキラさせたいなら、モデルに少し動きをつけて、髪の隙間から光が漏れるようにするのもイイですね。

 

 

思った通りの逆光撮影をするには

逆光撮影のメリットは分かっても、やっぱり被写体が暗くなりがちなのが気になります。

そこで活躍するのが露出補正。プラス方向に露出を補正すると、暗くなった顔の表情が見えてきます。

ストロボを焚くよりも、人間の目で見た印象に近い撮影ができますよ。

またビューファインダーよりも、液晶モニターの方が、撮影の雰囲気を捉えやすいので積極的に活用しましょう。

さらに一歩進んで、レフ板を活用して顔全体を明るく見せる方法も。ポートレート撮影でレフ板を使うと、逆光でも目にキャッチライトが入り、表情がより豊かになります。

 

 

目にキャッチライトが入ると、少女漫画みたいにいきいきしてきますね!

 

レフ板。屋外で使用する時は、ちょっと勇気がいることも。仲間がいれば恥ずかしくない!?