実践編★足元の花をかわいく撮るには
写真撮影の面白さに目覚ると、目に映るすべてのものが被写体に見えてきますね。
そう考えると、見方が変わってワクワクしてきませんか?
そこで、今回は、足元に目を向けた実践編です。今歩くその道の片隅に咲く、小さな花をかわいく撮影してみましょう。
3つのポイント
❶目線はどこに?
❷表現するために工夫できるちょっとしたコツ
❸”自分らしさ”を出すためには
❶目線はどこに?
足元の花を撮影するなら、まずは被写体にしっかりと光が当たるように、花とカメラの位置を同じにしましょう。
「花の目線」にレンズを合わせた、ローポジションの水平アングルでの撮影にチャレンジです。水平アングルにすれば、花の咲いている風景をきれいに写すこともできます。
ちなみに、高い位置から見下ろすハイアングルなら地面が、低い位置から見上げるローアングルなら空が、被写体となる花の背景に広がります。
カメラとポジションのイメージ図
❷表現するために工夫できるちょっとしたコツ
今回、より自分らしく花を撮影するために、2つの技を使ってみましょう。
まずはカラーでの構図決め。さて、そのお花は何色ですか? 周囲にはどんな色がありますか? 邪魔になっている色は排除しましたか? あなたの好きな「カラーパレット」で、ほかに必要な色は何ですか? そこから構図を決めましょう。
そして、恐れずに「前ボケ、どーん」。
撮りたいお花がより引き立ったのではないでしょうか。
自分らしく撮影するための”2つの技”をより詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
●前ボケ
❸”自分らしさ”を出すためには
ここで注意したいのが個性を出そうとして、奇をてらってしまうこと。
時々、画角を斜めにカメラを構えて撮る方もいらっしゃいますが、これはあまりお勧めできません。見ている人が酔ってしまうからです。
シンプルな写真こそ、水平や垂直を意識し、基本に忠実に。
もし、個性をもっと出したいなら、自分自身のテーマカラーを決めて撮り続けることをお勧めします。
最近はSNSを作品発表の場としている人も多いと思います。その場合にも、カラーが揃っていると、自分の世界観が出しやすくなりますよ。
Instagramは、世界感を統一することがフォロワー数増加の鍵?!
さて、この道端の花を通じて、あなたは何を表現したいと思いましたか?
可憐さ? 道端に咲く強さ? それとも孤独?
周囲を見渡して、ベストな構図を探しましょう。雑草が強く生えている様子でも、ローアングルで背景や空を入れたり、ハイアングルで花全体を入れたり……。
小さなお花の撮影だけでも、できることがたくさんあることに驚くでしょう。あなたがその道端の花を通して伝えたいものがより伝わる写真は撮影できましたか?
でも、そんなにむずかしく考えなくても大丈夫!お花のかわいさがより伝わる1枚が撮れていれば大成功です!