光を知れば、写真が変わる。光の姿を追いかけよう

光って「コレだよね」と、光そのものを指さすのはむずしい。

でもキラキラと輝く湖面や、木々の木漏れ日にその姿を感じることができます。写真とは切っても切り離せない「光」の姿を追いかけてみましょう。

3つのポイント

光と影への感性を研ぎ澄まそう

❷朝の光、日中の光、夕方の光、夜の光

❸光を写すモノとは?

 

 

 

光と影への感性を研ぎ澄まそう

光と影は、撮影において非常に重要な要素です。

どの位置から光が当たっているか、どこに影ができるのか。撮影を重ねるうちに、光と影に敏感になってくことに気がつくでしょう。

色が鮮やかに撮影できる「順光」、やわらかな写真が撮れる「逆光」。そのほかに、サイドから被写体にあたる「斜光(サイド光)」は、被写体の横に大きな影が生まれるので、ドラマティックな画像を作れるでしょう。

出典:sony公式HPより

 

光については、知識としてだけではなく、被写体にどのように光が当たると、どこに影が生まれるのかを実感として理解しておくことが大事。光と影への感性を日ごろから研ぎ澄ませておくことをおススメします。

 

 

朝の光、日中の光、夕方の光、夜の光

自然光での撮影では、光の特長も知っておくことが大事。平たく言うと、朝や夕方の光はオレンジがかり、それに比べると日中の日の光は青く感じます。

 朝の光

 夕方の光

 

春は暖かく柔らかな光、冬は弱いけれど澄んだ光など、季節や天候によっても日の光は微妙に変わるので、屋外撮影は、いつ撮影しても特別な1枚といえるのです。

 

 

なかでも人気が高い撮影時間帯があるのをご存じですか。それは太陽が昇る、または沈む時のわずか数十分間の「マジックアワー」と呼ばれる時間帯です。まるで魔法(マジック)のように、美しい写真が撮影できることからこの名前がついています。

熊本・阿蘇の朝日。早起きして高台まで拝みにいきました。

 

そして、夜には夜ならではの美しい光があります。街の街灯やネオン、冬場のイルミネーションもそのひとつ。明るい月が出ていれば、暗い海を照らすその月明りを撮影するのもいいですね。写真は光を写すものです。光の移ろいを追ってみるのもいいですね。

 

2019年9月のパリの夕暮れ。

 

 

 

❸光を写すモノとは?

冒頭でもお伝えしましたが、私たちは光そのものよりも、水辺のきらめきや、木漏れ日などに”ときめき”を感じることが多いでしょう。

その時、カメラを持っていたら難しいことを考えずに、”ときめき”を感じたたところで、とにかくシャッターを押してみましょう。

もし、思ったようなきらめきが写せなかったら、明るさや色味を変えたり、F値やシャッタースピードを変えたりと、いろいろ試してみましょう。同じ被写体で、違う設定でいろいろ撮ってみることで、よりカメラの理解が進んで楽しくなると思いますよ!

カメラと仲良くなるチャンス!

汗をかいたガラスコップ、窓ガラスの水滴など、普段は気に留めないところにも実は美しい光があると気づくはずです。