ご近所さんぽもOK!街に出て、撮影しよう

まずは街角にモデルを撮影する「街角ポートレート」にチャレンジしましょう。

街の風景を残して置くと、あとから見返したときに、とっても面白い。今生きている時代の風景を残せるのは、写真の醍醐味のひとつです。

遠くに行かなくても、ご近所でも大丈夫。見慣れた風景も、カメラを通して見てみると新鮮かもしれません。

 

 


3つのポイント

❶狭い場所では広角レンズ

❷望遠レンズもポートレートに◎

大事なのはモデルとのコミュニケーション

 

 


❶ 狭い場所では広角レンズ

街角の風景もしっかり押さえながら人物を入れるなら、手にすべきは広角レンズ。

路地が狭いなど街角では、思いの外、被写体との間に距離をあける(=引いて撮る)ことがむずかしいもの。そこで活躍するのが広角レンズです。

広角レンズは、標準レンズと同じ距離で撮影しても広い角度で撮影でき、背景のボケも少ない、つまり風景をよりたくさん、はっきりと残すことができます。

 

 

広角レンズの残念なところは、端が歪んでしまう性質があること。だから必ず、主役は画面の真ん中において撮影しましょう。

当然、上下も歪んでしまうから、撮影の時は、上から撮ったり下から煽ったりするのもなるべく避けたいところ。被写体と同じ目線でカメラを構えるようにしましょう。

 

 


❷ 望遠レンズもポートレートに◎

望遠レンズは、遠くのものを撮影するレンズだと思っていませんか。ポートレート撮影でも、望遠レンズは活躍してくれます。

たとえば、モデルとの距離が十分に取れるものの、人の多い通りであったり、背景が賑やかでうるさかったりする場合は、望遠レンズをチョイス。望遠レンズは、背景がうまくボカすことができます。

 

 

人の顔は意外と目立つものですし、個人情報の観点からもあまり写し込みたくないですよね。そんな場合も望遠レンズなら、人が居る気配を残しながら、顔が判別できない程度にボカすことができます。

 

 


❸大事なのはモデルとのコミュニケーション

 

モデルとのコミュニケーションは、ポートレート撮影の基本。

モデルが緊張していたらイイ表情は引き出せません。カメラマンとモデルは鏡のようなもの。モデルの笑顔を撮りたいのに、カメラマンが不機嫌な顔をしていてはイメージ通りの撮影はできないでしょう。

撮影中はもちろん、その前後もコミュニケーションをとって、自然で豊かな表情を引き出せるようにしましょう。